私は日本茶のソムリエとして自然栽培のお茶を厳選している。
日本茶栽培は多くの農薬や化学物質を使用しているのが現実。
だが、僕は茶樹は本来木であり、自ら育つ力があると考えている。
外部要素を持ち込んで茶葉を人工的に太らせる必要はどこにもない。
お茶の栽培は子供を育てることに非常に似ていると思う。
子供を強制すると、反抗してくる。
しかし、優しく誘導してあげると立派に花が咲く。
また、人間は皆でも誰かに成り済まそうとすると、
心の中に戸惑いが生じる。
特に強制的に(社会や会社に)ある善人像に答えなければならないと、
ストレスや鬱になる。
これは強制された方向が自分の魂に反しているからだ。
魂が捉えられ、自分という人間を抑えてしまうからだ。
お茶が教えてくれた。
皆それぞれの良さ・長所・美しさがある、
それから皆が違う、いやユニークなのだ。
皆は自分の咲かすべき花がある。それからその多様性が実に美しい。